えひめグリーン・ツーリズムの取組に興味のある方へ
- 2024.06.28
愛媛県におけるグリーン・ツーリズム展開のあり方について
〜愛媛型グリーン・ツーリズム推進方法〜
本県の農山漁村では、過疎化・高齢化が進行するとともに、若者の圏外への流出や農林地の荒廃等が進み、地域の活力が低下している現状にあります。
こうした中にあって、都市と農山漁村の交流を促進するグリーン・ツーリズムは、都市住民の方々に「ゆとり」や「やすらぎ」を提供する一方で、農林漁家の所得の向上、雇用の拡大と定住の促進、遊休農地の解消などの効果があり、農山漁村地域の活性化の起爆剤として期待されることから、県内でも推進の気運が高まりつつあります。
このため、平成17年度に「愛媛県グリーン・ツーリズム推進会議」を設置し、愛媛県らしさを活かしたグリーン・ツーリズムのあり方について、検討を行い、推進方策として取りまとめを行ったものです。ここでは、その概要について、紹介します。
愛媛型グリーン・ツーリズム体験メニューの募集について
近年、農山漁村地域の豊かな自然や歴史・文化を活かして、都市と農山漁村の方々とが体験を通じて交流するグリーン・ツーリズムが盛んになってきています。
このため、県では、グリーン・ツーリズムに関する情報発信を行うホームページ(えひめグリーン・ツーリズム(GT)ナビ)を開設しましたが、その中で、農山漁村の皆様が提供されている多様な体験メニューを登録し、PRすることで、より多くの皆様に体験していただきたいと考えています。
下記により募集しておりますので、是非、この機会に、自慢の体験メニューを登録してみませんか。県民の皆様の積極的なご応募をお願いします。
1. 募集内容
県内の農林漁業、地域の歴史・文化・生活・自然等を体験するグリーン・ツーリズム体験メニュー
2. 募集期間
随時募集中
※ホームページにはある程度まとめて、定期的にアップする予定。
3. 登録及び問い合わせ窓口
各地方局農業振興課又は支局地域農業育成室
※詳細は「愛媛型グリーン・ツーリズム体験メニュー登録制度運営規程」をご覧下さい。
都市農山漁村交流施設及び自慢の逸品の掲載について
上記の体験メニューを掲載する場合は、登録届出書による市町への申請が必要ですが、都市農山漁村交流施設及び自慢の逸品については、この申請がいりません。掲載を希望される方は、添付の様式に必要事項を記入の上、当該市町のグリーン・ツーリズム担当窓口または県庁農政課(6次産業化推進グループ)まで、提出してください。
愛媛型農林漁家民宿認定制度及び農林漁家民宿開業マニュアル
県では、「ゆとり」や「やすらぎ」を求める都市住民の方々のニーズに応えるとともに、農林漁家所得の向上と農山漁村地域の活性化を図るため、グリーン・ツーリズム推進の中核的施設として期待される農林漁家民宿の開業を支援しています。
農林漁家民宿の開業には、関係法令(旅館業法、食品衛生法、建築基準法等)に係る許認可手続きが必要となりますが、農林漁家の方々が自宅の空き部屋等を利用して小規模な民宿を開業する場合には、「愛媛型農林漁家民宿」の認定を受けることにより、国及び県の規制緩和の適用をはじめとした手続きが円滑、迅速に行えますので、開業をお考えの方は最寄りの各地方局農業振興課又は支局地域農業育成室にご相談ください。
また、相談窓口や開業に至るまでの様々な許認可手続き等をわかりやすく整理した「農林漁家民宿開業マニュアル」を作成しましたので、ご活用ください。
1. 愛媛型農林漁家民宿認定制度
<対象者>
農林漁家又は農林漁家が組織する団体
農林漁家以外の者(個人に限る)で地域内の農林漁家と連携して役務の提供を行う者
<認定基準>
・客室面積33㎡(約20畳)未満、定員10人未満
・農林漁家等が経営主体
・農山漁村体験メニューの提供
<手続きの流れ>
「愛媛型農林漁家民宿認定制度手続きフロー」のとおり
<申請先>
各地方局農業振興課又は支局地域農業育成室
2. 県独自の規制緩和
夢提案制度等による規制緩和の流れに沿って、衛生・安全が確保される場合、洗面設備、調理場について、既存施設が利用可能とするなど、なるべく少ない初期投資で開業できるようにしています。
3. 農林漁家民宿開業マニュアル
<主な内容>
・開業に当たっての留意事項
・県内の開業事例
・農林漁家民宿の開業に伴う規制緩和の概要
・相談窓口と許認可手続き
農林漁家民宿経営者必携「愛媛型農林漁家民宿のおもてなしの心得」について
グリーン・ツーリズムは都市住民にやすらぎを与えるとともに、農山漁村の振興に有益な活動として注目されており、規制緩和により簡便に開業した農林漁家民宿は農林漁家に新たな経済効果をもたらすとも期待されています。
こうしたことから、グリーン・ツーリズムを一層推進するため、活動の基盤となる農林漁家民宿においては、県内での統一的な品質確保や健全な経営が求められます。
そこで、グリーン・ツーリズム四国結びのネットワーク愛媛県支部が、学識経験者及び県と協働して、農林漁家民宿の品質向上を図る目的で「愛媛型農林漁家民宿のおもてなしの心得」を作成しましたので、ご紹介しますとともに個性と品質か光る農林漁家民宿の営業の手引きとしてご活用下さい。
インバウンド受入に向けた「会話集・イラスト案内(農林漁家民宿版)」について
愛媛県グリーン・ツーリズム推進協議会では、農林漁家民宿でのインバウンドの受入を推進するため、平成29年度に4言語(英語・韓国語・中国語(簡体字・繁体字))に対応した「会話集」及び「イラスト案内」を作成しました。
指さしやイラストを室内に掲載することによって、基本的なコミュニケーションを補助するのに役立ちます。
外国のお客様の受入に不安のある方はぜひご活用ください。
1.会話集(英語・韓国語・中国語(簡体字・繁体字))
① 到着時・案内
② 入浴関係
③ 食事関係
④ その他・伝達事項
⑤ 出発時
⑥ 体験メニュー
※4言語全てに発音のフリガナをふっています。ただし、中国語は、イントネーションによって全く違った意味になってしまう恐れがありますので、ご注意ください。
2.イラスト集(PDF版・PPXT版)
A 玄関先のルール
B 和式トイレの使い方
C 温泉に入る時のマナー
D 入浴時のマナー
E 布団の敷き方
F 布団のたたみ方
G 体験メニュー・宿泊
H 緊急時対応
※4言語共通です。
※室内に掲載するなどして使用してください。
※金額等記入して使用する部分もありますので、PDF版・PPXT版の2種類をダウンロード可能にしています。